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死滅回遊魚について

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死滅回遊魚とはなんでしょうか。なんだか怖い名前ですが、これは稚仔魚や卵の時代に海流に乗って暖かい生息地からやってくるものの、冬の寒さに耐えきれずに死んでしまう魚のことです。暖かい季節にだけあらわれることから「季節来遊漁」と呼ばれたり、分布を広げるものの子孫を残さずに一生を終えてしまうことから「無効分散」をする魚と呼ばれたりもします。

暖流に乗ってやってくる死滅回遊魚の仲間で有名なのは、スズメダイのなかまです。縦縞模様の可愛らしいオヤビッチャや、イソギンチャクと共生するクマノミ類などが含まれます。その他にハタタテダイなどのチョウチョウウオのなかまもよく見られます。

初夏から秋にかけて港の岸壁や磯に行くと、群れている鮮やかな死滅回遊魚たちを見ることができます。箱メガネやシュノーケルを使って観察してみましょう。

参考文献
萩原清司, 学芸員自然と歴史のたより「死滅回遊魚」 横須賀市自然・人文博物館 (2019年8月4日更新)(2025年1月20日閲覧)

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