石川県の増穂浦は、サクラガイなど美しい貝がたくさん打ち上がる浜として有名です。この地域では、三十六歌仙貝を集めて標本箱を作るという風習が今も残っています。三十六歌仙貝というのは、増穂浦で拾える36種の貝にちなんだ和歌36首を選び、和歌とともに貝集めを楽しむという風流な遊びです。今では36種類全部はなかなか見つからないとのことですが、ぜひ一度、三十六歌仙貝のふるさとを訪ねてみてはいかがでしょうか。